常念山脈(長野) 大天井岳((2922.1m)、燕岳(2763.0m) 2024年8月10日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 0:22 第一駐車場−−0:32 中房温泉−−2:27 合戦小屋−−2:41 合戦ノ頭−−3:13 燕山荘−−3:58 2560m鞍部−−4:43 2680m鞍部(切通岩)−−5:21 大天井岳 6:30−−6:53 2680m鞍部−−7:30 2560m鞍部−−8:20 燕山荘−−8:41 燕岳 9:04−−9:19 燕山荘−−9:45 合戦ノ頭−−9:59 合戦小屋−−11:15 中房温泉−−11:21 第一駐車場

場所長野県安曇野市/大町市
年月日2024年8月10日 日帰り
天候快晴
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場有明荘付近の3箇所に登山者用駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望どちらの山頂も晴れれば文句なしの大展望
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント一ノ沢林道が駐車場より手前で路肩崩壊して通行止めとなり、駐車場事情が読めなくなったため、初めて表銀座経由で大天井岳へ向かった。お盆休みの初日であり中房温泉手前の登山者用駐車場は金曜夜の時点でほぼ満車であった。好天に恵まれて土曜日の入山者は多く、燕山荘からの下りでは数100人とすれ違って待ち時間がかなりかかった。車中泊では全く眠れず体調が危ぶまれたが、歩いてみると体力的には問題なく眠気も無く快調だった。天気は申し分なかったが雲海の高さが高くて尾瀬や奥日光、中越方面の山々は全く見えなかったのが残念


大天井岳山頂から見た東側の雲海。背が高くて志賀高原の山々は全く見えなかった


花の種類

場所

開花状況

ママコナ 車道 1株だけ見かけた
オオバギボウシ 車道 1株だけ見かけた
ヒヨドリソウ 合戦尾根 花盛り
ヨツバヒヨドリ 合戦尾根 花盛り
ゴマナ 合戦尾根 終わりかけ
モミジカマツ 合戦尾根 終わりかけ
カニコウモリ 合戦尾根 花盛り
ウサギギク 合戦尾根上部、稜線 花盛り
ウメバチソウ 合戦尾根上部、稜線 花盛り
オニシモツケ 合戦尾根上部 花盛り
ミヤマコウゾリナ 合戦尾根上部、稜線 花盛り
ミヤマトリカブト 合戦尾根上部、稜線 花盛り
ニガナ 合戦尾根上部、稜線 花盛り
ミヤマコゴメグサ 稜線 花盛り
イワギキョウ 稜線 花盛り
コバノイチヤクソウ 燕岳付近 ほぼ終わり
ゴゼンタチバナ 合戦尾根、稜線 終わりに近い
タカネツメクサ 燕山荘付近 1株のみ見かけた
イブキトラノオ 稜線 花盛り
ムカゴトラノオ 稜線 花盛り
ネバリノギラン 稜線 花盛り?
オヤマリンドウ 合戦尾根上部、稜線 花盛り
ヤマハハコ 合戦尾根上部、稜線 花盛り
マルバダケブキ 稜線 ほぼ終わり
タカネナデシコ 稜線 終わりに近い
ミヤマキンポウゲ 稜線 終わりに近い
エゾシオガマ 合戦尾根上部、稜線 終わりに近い
ハクサンフウロ 稜線 花盛り
オトギリソウ 合戦尾根上部、稜線 花盛り〜終わりに近い
トウヤクリンドウ 稜線 花盛り
ミヤマオトコヨモギ 稜線 花盛り?
チシマギキョウ 稜線 花盛り
コマクサ 稜線 終わりに近い
イワツメクサ 稜線 花盛りだがピークは越えている
タカネヨモギ 稜線 花盛り?
クロマメノキ 稜線 花盛り?
ミヤマアキノキリンソウ 合戦尾根、稜線 花盛り
タカネヤハズハハコ 稜線 花盛り? それともドライフラワー化している?
ミヤマダイコンソウ 稜線 ほぼ終わり
ヨツバシオガマ 稜線 終わりに近い
コケモモ 稜線 ほぼ終わり
ミヤマホツツジ 稜線 終わりに近い
イワウメ 大天井岳付近 1輪だけ咲いていた
この他にセリ科、タデ科、ユキノシタ科の花が複数種類咲いていたが、私の知識では種類が判別不能でここに記載していない


中房第一駐車場 中房温泉。トイレの照明は点いたまま
合戦小屋 合戦ノ頭
燕山荘 切通岩(2680m鞍部)から大天井岳方向を見上げる
1輪だけ咲き残ったイワウメ 槍ヶ岳方面/常念岳方面分岐
大天荘へと斜めに上がっていく ミヤマホツツジ
コケモモの咲き残り ヨツバシオガマ
ミヤマダイコンソウは終了間際 大天荘
山頂直下で雲から日の出 大天井岳山頂
大天井岳から見た360度パノラマ展望(クリックで拡大)
大天井岳から見た常念岳方面 大天井岳から見た槍穂
大天井岳から見た硫黄尾根の硫黄岳、赤岳 大天井岳から見た燕岳に続く稜線
大天井岳から見た水晶岳、薬師岳 大天井岳から見た立山、剱岳
大天井岳から見た後立山 大天井岳から見た頚城山脈
大天井岳から見た白山 槍の穂先。土曜日の出の時刻でこの賑わい
荷上げ用のヘリ タカネヤハズハハコ
ミヤマアキノキリンソウ。たくさん見られた クロマメノキ
大天荘のテントはほとんど消えていた タカネヨモギ
イワツメクサ コマクサは萎れかけで終了間際
見にくいが毛があるのでチシマギキョウ ミヤマオトコヨモギ
イワヒゲだが花は無い 切通岩(2680m鞍部)を北から見下ろす
トウヤクリンドウ この稜線を戻る=表銀座逆走(笑)
ミヤマコゴメグサ 大天井岳を振り返る
気が早いウラシマツツジは紅葉し始め ホシガラス
葉先が丸いのでミヤマコウゾリナらしい 花の下にムカゴがあるのでムカゴトラノオ
ハクサンフウロ エゾシオガマ
ニガナ ミヤマキンポウゲ
ウメバチソウ タカネナデシコ
マルバダケブキ ミヤマトリカブト
葉先が尖っているのでカンチコウゾリナらしい ヤマハハコ
2560m鞍部へと下る 2560m鞍部から登り返し
オヤマリンドウ クロウズコの実。美味い
ヒトツバヨモギらしい ネバリノギラン
ムカゴが無いのでイブキトラノオ 笠ヶ岳
蛙岩付近。どれが蛙岩なのか知らない 石門のような岩の間を通り抜ける
2682m峰から燕岳方面を見ている タカネツメクサ
燕山荘 燕岳に向かう
イルカ岩 ゴゼンタチバナ
コバノイチヤクソウ イワギキョウ
めがね岩 燕岳山頂
燕岳山頂からの西半分の展望(クリックで拡大) 東半分はガスで真っ白だった
燕岳から南を見ている ニガナ
テント場はまだ空に近い オニシモツケ
ウメバチソウ ウサギギク
合戦ノ頭 合戦小屋
カニコウモリ モミジカラマツ
ゴマナ ヒヨドリソウ/ヨツバヒヨドリ
富士見ベンチ 中房温泉登山口
登山相談所 オオバギボウシ
まさかの車道脇にママコナ発見!


 私がやっている北ア日帰りの中で一番きついと思うコースが2つある。一つは北峰を含む鹿島槍で、それに並ぶのが大天井岳だ。いつもなら水が得られる一ノ沢コースから往復するのだが、今年は一ノ沢林道が駐車場より手前で崩れて駐車場が利用できない状況になってしまった。おそらく路側駐車になると思われるがお盆休みの山の日の3連休にどんな地獄になるのか想像がつかない。そこで今回初めて燕岳側から往復することにした。こちらの欠点は人気コースで登山者が多いこと、ルート上のいい場所に水場が無いこと、そして駐車場が狭いこと。体力的には一ノ沢とほとんど変わらないだろう。ちなみに下山後にネットで一ノ沢林道の状況を調べたら、入口のゲートが閉じられているとのことだった。その手前に駐車場があったはずなので、今はそこが登山者用駐車場になっているようだ。ここから登山口までは1時間近く歩く必要がある。

 今回は週末の天気が安定して長時間行動しても雷雨の心配がないことから久しぶりに大天井岳に入ることにした。天気がいいので日中の気温はかなり暑くなると予想されるので山頂到着は日の出の時刻に設定して、日付が変わるかどうかのタイミングで出発することに。所要時間の見込みは休憩無しで歩いて5時間である。

 ネットの予報では標高3000mの気温は夜中でも+13℃もあり風も弱いとのことで、今回は水はいつもの2倍の500ccを持つことにした。その代わりに防寒着は不要なのでゴアで代用することに。防寒装備の補強には毛糸の帽子、ネックウォーマー、軍手とした。かなりの軽装なので小さなナップザックに入り切った。

 金曜夜の中房温泉登山者用駐車のうち一番登山口に近い第一駐車場に入ると空きは10台分も無いくらい車でいっぱいだ。金曜日は天気が良かったので連休の一日前から入っている人が多いようだ。一番奥の駐車区画を確保して酒を飲んで仮眠に入ったが、今回は全く眠気が来ずに目を閉じて横になっているだけだった。睡眠時間ゼロの状態で歩くのは初めてで、しかも長丁場のコースに耐えられるのか不安であったが、体調が良くなければ燕岳往復に切り替えればいいだろう。

 一般的な解釈では夜食になるような時間帯に朝飯を食って0時半前に出発。大天井岳到着は日の出から30分後くらいになるがまあいいか。夜中でも上がってくる車が多いが、満車になっているので出ていくしかない。下山時に駐車場に戻ったら僅かなスペースにも車が置かれていて、駐車場を出るのに他の車にぶつけないよう注意して運転する必要があった。

 さすがに午前0時ではまだ歩き出す人はいない。中房温泉に到着すると登山相談所は人感センサーで照明が点灯したが、公衆トイレの照明は点灯したままだった。

 無人の登山道に入って黙々と上がっていく。気温が高いので最初から扇で扇ぎながら歩き、扇が不要になったのは標高2000mを越えてからであった。前回ここを歩いたのは残雪期で涼しかったのが懐かしい。あの時は合戦小屋の手前から雪が連続するようになったが、当然ながら真夏の今はこのコースに雪は無い。

 無人の合戦小屋を通過して合戦ノ頭で森林限界を突破して傾斜が緩む。開けた場所では燕山荘の強い光が見えているので距離感が把握できて有り難い。雪が無いので登山道は最後まで夏道で、最後は尾根の東側直下を巻きながら進んでいく。こちらの斜面はお花畑があるが夏の花は既にほぼ終わってミヤマトリカブトなど秋の花が目立つようになっていた。

 登り終わってテントの光が見えると燕山荘に到着。土曜早朝でもテント場は盛況だ。小屋はまだ消灯していて星空を眺めに数人が外に出ているだけであった。時刻はまだ午前3時過ぎでいいペースで登ってきていて、心配だった体調は問題なしで眠気は全く感じない。これなら予定通りの時間で大天井岳に到着できそうだ。

 燕山荘前から燕岳とは反対方向に歩き始めてすぐの分岐で右下に斜めに下り始める。遠くに見えている小さな光はおそらく大天荘のものだろう。あそこまで6km強の距離がある。登山道上には光は全く見えないのでまだ歩いている人はいないようだ。

 燕山荘から大天井岳の間を歩いたのはもう20年以上前なので当時の記憶は全くない。テントを背負って表銀座を常念岳へと縦走したはずだ。ここからはしばらくは緩い下りに変わる。森林限界を越えて邪魔するものが無く、冷たい北西の風で耳や手など末梢が冷えるので毛糸の帽子を被って手袋装着。登山道は悪くはないが刈り払われたハイマツの幅が狭く、体に触れるハイマツの葉はたっぷりと夜露を含んで半ズボンがたちまちびしょ濡れになってしまい、遅まきながらゴアを着用。今は衣類が濡れているが、日が高くなればすぐに乾くだろう。

 登山道は稜線直上に付いている区間もあるが、概ね稜線の西側直下を巻くように付いている区間が長かった。まだ真っ暗な時間帯でLEDライトだけでは道が薄い砂礫帯ではルートが分かりにくく、習慣的に上を目指して歩いたらハイマツの藪に突き当たって夏道が無く、戻ると水平に登山道が延びているのが判明したことが1回だけあった。明るければこんなことはないのだが。

 2560m鞍部付近は一時的に森林限界を割って低い樹林帯に入るが、ここでもはみ出した草木は朝露をたっぷりとまとっていて、手で分けながら進んでいく。風の影響か、ごく一部の区間だけは草木が乾燥していた。樹林帯では小さいながらお花畑が見られたが、ここでも夏の花は既にほぼおしまいであった。

 南側の2560m鞍部を通過して登り返していると数人パーティーが大天井岳方面から下ってきた。これでこの先にハイマツのはみ出しがあっても私が露払いする必要が無くなったが、この先には露払いが必要な場所は無かった。

 地形図で切通岩と表記された2680m鞍部に達する頃にはライトが不要な明るさになっていた。東の空は背の高い雲海で雲も出ているので、太陽が顔を出すのは日の出の時刻より遅くなりそうだ。志賀高原の山も見えないくらいの高さであり、残念ながら奥日光の山々は見えなかった。

 大天荘方面/大天井ヒュッテ方面の分岐を左へ曲がって本格的な登りへ突入。今は雪が無いが確かにここに雪が乗ったらこの長距離をトラバースするのはリスクが高いだろう。雪が乗った時期は尾根直登の冬ルートに切り替えるのは妥当だろう。その冬ルート入口がどこなのかは分からなかったが、もしかしたら大天井ヒュッテ方向に登ってから尾根に入るのだろうか。

 直登よりはマシだがなかなかの傾斜でぐんぐん高度を上げる。大天荘に到着するといくつものテントがあり、下手をすると2日前から入山している人が少なからずいるようだ。もう日の出の時刻を過ぎて十分明るくなっていて、テント撤収作業中の姿が見られた。小屋の周辺はこれから出発する人の姿も多かった。私は山頂へと向かう。

 岩だらけの平坦部を通過するとチングルマの群落があるが既に花は完全に終わっていた。こんな場所ではミヤマリンドウが見られることがあるが、よ〜く探してもここでは発見できなかった。もうすぐ山頂というところで雲の上から太陽が顔を出した。ここからは暑くなりそうだ。

 山頂の展望を楽しんだたくさんの人とすれ違って大天井岳山頂に到着。文句なしの快晴で周囲の北アルプスの山並みが並んでいるが、八ヶ岳や奥秩父、浅間山から志賀高原の山々は雲に隠れて見なかった。南アルプスは兎岳以北が雲海の上に出ていた。裏銀座の山々を間近に見るのも久しぶりだ。よく見ると水晶岳の右側に薬師岳の山頂が顔を出していた。槍の穂先をデジカメのズームで拡大するとたくさんの登山者がいた。これでもまだマシな方のはずで、今日入山するたくさんの登山者が集中する明日や明後日は大渋滞だろう。特に今回は天気がいいので数時間待ちになる可能性もある。

 山頂で休憩しながらしばし展望を楽しんでから長い下山開始。この時間は大天井岳から燕山荘目指して歩いている登山者に混じって進むが、日帰り装備の私は軽装なのでどんどん追い越していく。そのうちに燕山荘から大天井岳方面へと縦走する多数の登山者とすれ違うようになる。このコース=表銀座コースは一般的には中房温泉から入山して槍方面を目指すことが多く、大天井岳から燕山荘方面へ向かうのは言ってみれば「逆走」である(笑)。「順方向」は正面に槍ヶ岳を見ながら歩くが「逆走」では槍ヶ岳は背中である。

 帰りは十分に明るくなっているので花の写真撮影をしながらなのでペースが遅くなるが、今日は日中の雷雨の心配はない。それにもう夏の花はほぼ終わりだし、そもそもこのコースは花の種類、数とも多い方ではないので、白馬岳などよりは撮影時間はずっと短くて済む。今年初めて見た花はマルバダケブキだけだったかな。

 帰りは東の空に太陽が出ているので、登山道が稜線の東に移った区間では日差しが暑い! でも大天井岳〜燕山荘間の大半の登山道は稜線西側に付いているので、朝方の時間帯は日陰で涼しくて助かった。

 最低鞍部から登り返し、長い水平の稜線を辿って燕山荘に到着。さすがにこの時間は小屋前の登山客は多い。このまま下山してもいいが、せっかくここまで登ったのでオプションで燕岳に向かうことにした。大天井岳往復後なのでさすがに最後の登りは足が重かったが無事に到着。でもこの時間は朝の雲海の雲が稜線まで上がってきてガスになっていて、東側の展望は無くなっていた。まあ、大天井岳で堪能したので見えなくてもいいけど。この時間は小屋泊まりの人は既に山頂を去っていて、今日入山して到着した人に入れ替わり始める時間で、山頂の人数は少なかった。お昼過ぎには中房温泉から登ってきた登山者やや、大天井岳、常念岳方面から縦走してきた登山者で賑わうことだろう。

 燕山荘に戻って下山開始。予想はしていたがすれ違う登り登山者の人数は半端なく、すれ違いで立ち止まっている時間の長いこと! すれ違った総数は数100人はいたはずで、通常の週末よりもかなり多めだったと思う。小屋もテント場も満杯だろう。

 この下りで花崗岩に浮いた砂で滑って反射的に手を付いたのはいいが、そのまま滑って掌の皮膚がヤスリがげしたように削り取られて血まみれになってしまった。広範囲の傷なので手持ちのテーピングでは対処のしようがなく、血が自然に止まるまで待つしかなかった。見た目は酷かったが出血の総量はおそらく数10ccくらいと思われ、行動そのものに支障はなかった。その昔に栃木県の足尾の山中で岩で掌を切って7針縫った時よりは出血は少なかったと思うが、今回は人が多いので登りの人から傷が見えないように掌を後ろ向きにしたり、首にかけていた濡れタオルで血を拭き取ったりした。おかげでタオルが真赤になってしまったが、他人から見れば最初から赤いタオルと思えたかもしれない(笑) 下山中に血は止まってくれ、車に到着してから水で傷口をきれいに洗ってテーピングで応急処置し、自宅に戻ってドラッグストアで傷処置用の消毒等を購入して養生しているが、怪我から約1週間の時点でかなりマシになったがまだ傷口は塞がっていない。完治までおそらく1ヵ月くらいかかるだろう。それまでは毎日消毒と傷口保護のテープの交換が必要かな。

 これだけ登山者数が多いと装備も体力レベルも様々で、明らかに初心者と思われる姿も多い。中には下りで膝が笑った状態の人も。ベンチが設置されたすべての場所でたくさんの人が休憩していたし、合戦小屋も大賑わいだった。私の方は日帰り装備で合戦尾根程度では休憩の必要はない。

 合戦尾根は東向きの尾根なので朝から日当たりが良くて、樹林帯でも温度が上がって暑い! 稜線では風があって涼しかったが、北西の風だったので稜線を下ると風も無くなる。いつもなら汗だくで下るところだが、すれ違う登山者があまりにも多くて立ち止まって待つ時間が長く、汗が出る前に強制的に休憩させられる状況だった。それに足が遅い下りの登山者も混じってさらにペースが落ちるため、大汗をかかされることは無かった。

 登山口の中房温泉登山口もたくさんの登山者で賑わっていた。車道を下って第一駐車場に到着しても、まだこれから出発しようとしている登山者の姿があった。おそらく夜中遅くに到着した登山者だろう。今から登ると相当暑いだろうなぁ。傷の仮処置をしてから車に乗り込んで県道を下り始めたが、駐車場に入れなかった車が路側駐車している様子が見られた。狭い県道は車のすれ違いが難しく、先が見えないカーブでの対向車に注意しながらの運転で精神的に疲れた。

 

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